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そしてシャワーから上がれば、キースが寝室まで案内してくれた。割りと……紳士。
「ベッドで待ってな。……イイコでな?」
あうっ、またその不敵な笑み!
キースは今度は自分がシャワーに言ってしまったけど……。うーん……ベッドね。
振り返って部屋の中を確認すれば……。何この広すぎる部屋!?ダンスでもできちゃうんじゃないか!?
しかもそんな広々とした部屋の中にどどんと置かれたベッド。
ふかふかでものっそいでかいベッド。
十人くらい寝られるレベルだぞ……?でも……待ってなって言われたし……。
腰掛けけるだけでも、沈み込むかのようなふかふかだ。
そしてイイコで大人しくは待っていれば……十数分後。
「お待たせ。イイコで待ってたみたいだな?」
キースが部屋に戻ってきて、まっすぐにベッドまで歩いてくれば、さっと俺の顎に手を添える。
あ、顎くい!?しかもそれだけじゃない!
ぼふんっ。
「わ……っ!?」
いきなり押し倒された~~っ!?
「んむっ!?」
一瞬何なのか分からなかった。
しかし柔らかい唇同士が重なりあい、キスをされているのだと気が付く。キス……、初めてなのに……っ。
そして初めてのキスに、キースはとろりと舌を絡めながら唇を離していく。
「あ、ふぁ……っ」
何でキスだけでこんな気持ちいいんだ……。
「なかなかうめぇな……?」
そしてキースがにまにまと微笑む。
しかも口のナカをキースの舌でとろとろに仕上げられていく。――――しかも、舌、長くない!?
「あぁ……うめぇ……もっと……っ」
ひいぃっ!?キースが再びむしゃぶりついてくる……!?
何だか……蜜のように甘い気がする。だんだんと脳が蕩けていくような錯覚。そんなわけないのに……。それとも異世界ではこれが普通なのか……?
「ん……っ、ついつい味わいすぎたな……。そろそろヤバいか?」
「や……ヤバいって……何が……?」
何の……ことだろう……?
「え……まだ意識あんの……?」
「は……?どういう意味……?」
全く分からないのだが……?
「へぇ……今回はなかなかいい拾い物かもなぁ……?」
キースがにんまりと口角を上げる。
「じゃ、下もいただくか」
「下……っ」
――――って、つまりはそうだよね?いや、分かってはいたのだ。むしろそのために金額吊り上げたのだから……っ。
「何だ?俺が恐いか?」
「……何で?」
「……いや、別に」
そう言うと、キースは俺の上から上体を起こすと、俺の肉棒にすっと手を沿えて、口で優しく蕩けさせていく……。
「ひあぁ……っ」
知識としては知ってるけど……。でも、他人にされるのは、初めてだ。抜くことはあっても自分ではしゃぶれないもの……っ。
「ん……っ、あうぅ……っ」
キースの口を被せられたところがひどく気持ちいい……っ!
そして気分が最高潮になったところで。
「お前の蜜、吸いてぇ……」
はぁうんっ!?そんな甘いボイスで、蕩けるような眼差しで言われたら……うぐぐ……感じちゃうじゃん……っ!?
「その、射精ちゃったら、困るし……っ」
「まだまともにしゃべれるのな……?」
「はい……?」
「なぁ……?射精して……?」
そう言ってキースはがぶりと俺の肉棒に、一気に口を被せていき……俺はキースの希望どおりに蜜を吹き上げた。
――――さらにキースによって、次々と注がれる快感は、とどまることを知らない。
下の口を解され、本来は出ない蜜を分泌しているのが分かる。俺の身体、一体どうなって……。
「ん……っ、すげぇ。これほどまでとは思わなかったな」
キースはニヤリとほくそ笑みながら、熱のこもった眼差しを向けてくる。
そして蕾の中までたっぷりと、丁寧に解されれば……当然と言うように、キースが立派な雄根を俺のナカに納めてくる……っ!
「ほら、挿れるぞ……?」
「そん……なのむりぃっ!?」
「ちゃんと解したから大丈夫だ。ほら……っ」
「あ……っ」
キースが……キースのおっきいのが、ナカに挿入ってくるぅ~~~~っ!!?
「あぁ――――――っ!?」
「ん……っ、やっぱりお前……俺の番じゃん。もうやすやすと放せねぇな……?」
つがい……?この世界はオメガバースではなったはずだが……。
そしてキースの雄根に情熱的な口付けを贈られ、さらにはたっぷりの蜜を蜜壺に余すことなく注がれていく……!
「んぁ――――っ」
キースが満足げに笑む。そんなところまで……タイ……プ。
でもどうしてだろう。キースの頭の上に角と……背中に龍みたいな翼が見えた、気がするんだ……。
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