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絶対に秘密だよ
「フフッ絶対に秘密だよ」
美女は、まるで猫の目のような大きな瞳を輝かせた。
潤んだ瞳がヤケに妖しく艶めかしい。薄いピンクのナイトウェアを羽織っているだけの成熟した肉体が若い星優真の目の前に迫ってきた。
「はァ、ゴックン、わかってますよ」
ベッドの上で緊張ぎみの星優真は生ツバを飲み込み、何度もうなずいた。
「フフゥン、そんなにカタくならないでよ」
ハニーの甘い吐息が彼の頬を撫でていく。
ゆっくりと彼女の手が星優真の太もも辺りに添えられた。
「あ、あのォハニー…さん」
イヤでも美少年の心拍数は急上昇だ。
「フフッ、二人っきりの時は昔のようにハニーって、呼び捨てにして」
「はァでもボクたちの事が閣下にバレたら」
「そうねえェ。旦那に私とポチの関係がバレたら一巻の終わりよ」
ハニーは星優真に抱きついて耳打ちをした。
「はァ、あのォ、ポチじゃなくって星です。星優真です。ボクの名前は」
否定したものの身体じゅうが痺れるように熱く火照っていた。
「ああァら、やっぱりポチって可愛らしいじゃん」
「いやいやァ別に。お言葉ですけど、ボクがハニーの元カレだって事がバレたら、マジで閣下に殺されかねませんからねえェ……」
ふたりは、かつて高校時代に恋仲だった。
しかしどうやら、ふたりの関係は首領には秘密のようだ。
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