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 第1水曜日の午前6時。  あの桜の木の下でバスが来るのを待つ。  あの真新しい観光バスで1年前、真木さんは憧れの東京を見物してきた。念願叶ったからやっとこの世から旅立つことができたんだ。  バスがやってきた。  彼女は一番後ろに座っていたんだよな。  目をやると、桟に隠れて人影らしきものが…  僕の視線に気づいた少年が僕を見て、ニコッと笑った。  僕は驚きのあまり、思わず会釈をしてしまった。  そうか、君も花見客から入り口を案内してもらったのか。それは良かった。  東京、行ってみたいよなー   思う存分、楽しんでこいよー  僕は心の中でエールを送っていた。  <了>
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