第3話 可愛い後輩に一瞥をくれる

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第3話 可愛い後輩に一瞥をくれる

 俺は今日英語の授業で相田楓と隣合わせになった。 緊張する。 この学校は田舎にあるため、生徒も少ない。 なので、1~3年生の中で英語を選択している生徒が一斉に授業を受ける。 だから、1年生の楓と隣に座れるのはラッキーだ。  楓に一瞥(いちべつ)をくれると、めっちゃ、可愛い! と再認識した。 俺はちらりちらりと彼女をバレないように見ていた。 髪はポニーテールにして、色白の肌。 二重まぶたの目で、鼻筋がスーッと通っていて、口は小さい。 ヤバい、赤面してきたことを自覚した。 勉強に集中しないと。 遅れをとってしまう。  授業が残り5分で終わるという時に、俺の集中力は完全に切れた。 なので、楓に小声で話しかけた。 「楓ちゃん、大学行くの?」 「はい、そのつもりです」 「どこの大学?」 「できれば、北海道大学です」 そうなんだ! 俺も頑張って同じ大学を受験しよう。 そう考えていた。  
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