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第4話 俺に勇気を
今日、俺は密かに楓の写真をスマホで撮っていた。勿論、彼女は気付いていない。もし、バレたらどうしよう、と思いながら撮っていた。
俺には変態気質の部分もあるのだろうか。友人の
桑田健司に俺のやっていることを打ち明けた。すると、
「それはヤバいだろ、もし、ばれたらどうするんだ? 嫌われるぞ」
そうだよなぁ、でも楓の写真は沢山欲しかった。
桑田は同級生で高校で知り合った。彼には彼女がいる。相手は中学生だ。
とは言っても、中学3年生で15歳。受験生で俺らと同じ高校を受験するらしい。前に桑田に紹介してもらった時は、なかなか可愛いと思った。でも、恋愛感情は持てなかった。寧ろ、そういう感情をもったらヤバイだろう。桑田の彼女だから。彼女の名前は確か、矢崎愛ちゃんだったはず。
桑田が言うには既にキスはしているらしい。凄く羨ましい。でも、それ以上をしようとしたが、彼女が拒んだらしい。
彼が彼女と知り合ったきっかけは、高校の学校祭で愛ちゃんが来ていて、桑田の一目惚れらしい。よく、ゲットできたものだ。こちらから告るのは俺はどうも苦手だ。そういう勇気を分けて欲しいくらい。
多分、楓は俺に恋愛感情を抱いていない。だから、このままでいると平行線のままだ。どうしよう。どこかに一緒に遊びに行きたい。でも、お金がない。アルバイトでもしよかな。
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