第1話 モテる俺、でも本命には……

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第1話 モテる俺、でも本命には……

今日、俺は女子生徒に告白された。 「鮫島(さめじま)くん……あたし、あなたのことが好きなの……だから、付きあって?」 愛の告白は俺にとってみれば頻繁にあることだ。 俺はイケメンだし、背も高いし、痩せているし。 性格は……うーん……どうなんだろう。 今回の女子生徒もふった。 俺にはこの子だ! と決めている女子生徒がいる。 名前は相田楓(あいだかえで)、高校1年生。 因みに俺は高校2年生で、鮫島順平(さめじまじゅんぺい)という。 楓とは同じバスケ部で知り合った。 まだ、俺の気持ちは伝えていない。 俺は告られることはあっても、告ることは皆無だ。 だから、楓の傍に行くと俺としたことが緊張する。 笑ってしまう。 でも、当の本人の楓は、俺の気持ちに気付いていない様子。 俺のこの気持ち、いつ言えるだろう。 来年になると受験勉強をしなくちゃいけないから、今年中には告りたい。 果たしてどうなることやら。
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