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全身の力が抜けて体重を健翔さんに委ねても全然ビクともしない。寧ろ嬉しそうに抱き締めて俺の背中を優しく撫でてくれる。
「可愛いね、レン」
『っん…』
この甘い声だけでも酔ってしまいそうだ。
とろんとした目で健翔さんを見つめると病みつきになる位には魅力的な唇が口角を描いた。
「触っても良い?」
『ぅん…』
コクコクと素直に頷いて誘うように両手を広げる。
『早く…』
俺の事もっと気持ち良くして?健翔さん。
寝転んだ俺を見下ろすαの瞳はギラギラと捕食者の色を見せていたけれどそれもあっという間に歪んだ視界に遮られて見えなくなった。
何故なら触れられた綺麗ではあるが男らしい長い手によってあっという間に快楽の波に堕とされてしまったから。
ここまで来たら喘ぎ声を止められる訳が無い。
生理的に流れた涙を舐め取られた時に覗かせた犬歯は鋭くも酷く魅力的に見えた。
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