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目を覚ますと彼女の姿はありませんでした。
朝日が差し込む、殺風景でがらんとした部屋の中には、ぼろぼろと涙を流している僕と、姿見だけしかありませんでした。
──姿見。
そういえば夢の中にあったクローゼットの内側には、本来ついていたはずの鏡がなぜか外されていました。思い返してみるとあの部屋には鏡がどこにも無かったのです。
そして彼女が言っていた、私を見てという言葉。
その時、僕の頭の中にある考えが閃きました。
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