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それからすぐにコンビニを出ると止まることなく菖くんが歩き続けるから、
「えっ、、ちょっと待って、、?結衣ちゃんは?」
と、未だ姿の見当たらない彼女についてやっと聞くことにした。
「は?いるわけねえだろ。馬鹿なこと言うのやめろ。」
「えっと…、ごめん、全然ついていけてないんだけど、結衣ちゃんとはちゃんと会えた、、?」
念の為、確認するように菖くんにそう聞けば
「ああ、会った。でも直ぐに心菜のこと追いかけてきたらちょっとしか話してねえよ。」
「えっ!?な、なんで??もしかして、あたしが何も言わないで勝手にいなくなったから、、?ごめん、それは謝るから、はやく結衣ちゃんのところに戻ろう?」
未だあたしの手を引く菖くんを止めるように後ろへとグッと体重をかければ
「まじで何にも分かってねえのな。…言い忘れてたけど、結衣のことはもう好きじゃねえから戻る必要はない。というか、最初からそういう意味での好きじゃなかった。」
なんて、とんでもないことをサラッと言ってのける。
「……ごめん、どうゆう、、こと?」
正直頭が回らないってのもあるけど、菖くんのそもそもの根本を覆すような発言を理解するのが難しかった。
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