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その言葉に思わず、菖くんへと抱きついて
「うんっ、、なるっ、菖くんの本物の特別はあたしが貰うから、あたしの特別も菖くんが貰ってね?まだ誰にもあげたことのないあたしの初めてだよ?嬉しい?」
と、耳元に擦り寄りながらそんなことを聞いてみる。
「…、あんま可愛いことばっか言って煽んのやめろ。そんなの、嬉しく無いわけねえだろ。こっちはさっきからずっと我慢してやってんだから、無邪気に甘えてくんな。」
「我慢、しなくていいのにって言ったら、、どうするの?」
「まじで勘弁して、、。無理させたくねえの、分かるだろ?」
菖くんがあたしの肩を抱き寄せつつ、その手を頭へと回してそのまま少し脱力したように、自身の頭をこてんっとくっつけてくる。
その仕草にあたしの胸がきゅんっ、と締めつけられた。
我慢してくれてる菖くんが、、かわいい。
「菖くん、移っちゃったらあたしが看病してあげるから、、、ちゅうしたい。菖くんの特別になれた実感、させ——…んっ、、、」
一旦あたしの口を塞いだ菖くんの柔らかいそれはすぐに離れて
「これだけで終わらなくても、あとで文句言うなよ。」
そう言ってまたあたしの感触を確かめるようなキスをあたしに与えてくれた。
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