09.さめない熱

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キスをしながらあたしのことをベッドへ優しく押し倒すと、「なあ、体辛くねえの?心菜の口ん中熱すぎ。」 と、色欲の滲んだ瞳があたしを映す。その瞳に焦がれながらも 「ん、、大丈夫。…もっとしよ?」と、菖くんの首に腕を回せば 「もう、どうなっても知らねえからな?」 なんて、完全にスイッチの入った目をした菖くんに、あたしの呼吸ごと飲み込むような荒々しいキスをされる。 唇が少しだけ離れた瞬間「っん、、はぁ、、っ、すき、、。」と、触れ合った際、今まで言いたくても言えなかった言葉を囁いた。 これからは我慢しなくてもいいんだと思ったら、もっと沢山言葉にしたくなって、もう一度 「大好き」と、今度は菖くんの目を見つめながら口にした。その言葉に、 「まじで、、ちょっとは手加減しろよ。」 なんて、どこか悩ましげな表情の菖くんがあたしの額へとおでこをくっつけて、はあっ、と艶っぽい息を吐き出した。 きっと、なんだかんだ言いつつあたしのために我慢してくれている菖くんの頬へと手を伸ばして、 「だって、、ほんとに好きなんだもん。今まで言えなかった分、沢山伝えたいし、沢山伝えて欲しいよ。」 と、今度はあたしから、ちゅっ、と触れるだけのキスを菖くんへと送る。
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