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声だって我慢するけど、やっぱり両思いになって初めて菖くんとこうして繋がれたことが嬉しくてどうしたって感じてしまう。そんなあたしに、
「…っ声、、我慢しとけって、言ったろ、、」
と、約束通りあたしの唇に自身のそれを重ねて「っんぅ、、っ、、、」と、そこへと蓋をしてくれた。
くぐもったあたしの声が菖くんの口内へと消えていく。
その後も、あたしができるだけ辛く無いように体勢やペースを調整しながら菖くんが動いてくれる。
決して激しくはないその行為は、気持ちよくなるためというより、お互いに触れ合うためのものといった感じで、勿論、気持ち良くもあるのだけれど、心が満たされる感覚の方が大きかった。
事後、甲斐甲斐しくもあたしの衣服を整えるのを手伝ったあと、一緒にベッドへと横たわる。
あたしのことを腕の中に抱きながら優しく髪を撫で「大丈夫か?しんどくねえ?」と、心配までしてくれる。
菖くんってこんなに優しかったっけ?
なんて思いながらも「ん、大丈夫。今すっごい幸せ。」と、もぞもぞと動いて、あたしも菖くんへと、ぎゅっと、抱きついた。
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