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全体が白に統一された大広間に、きらびやかで大きなシャンデリアが2つ、複数の白いテーブルクロスと青いテーブルフラワーで彩られ、さまざまな料理が並べられている。
立食パーティースタイルだ。
参加者は皆、スーツにドレスといった正装姿に身を包んでいる。そんな中で賑わう会場内に、ひときわ異才を放つのは、今日の主役であるセカイだった。
本人曰く、キラキラネームであること、この世界と混同するということもあって、気に入ってはいなかった。
そのため、正式な場以外ではカタカナで『セカイ』と書いている。
そんなセカイは、1人つまらなそうな表情で青に金の装飾がされた豪華な椅子に座って、口を動かしている。
目の前に並べられているのは、茶色一色とシャンパンだ。つまり、肉のみ。野菜は嫌いだからという子供を疑う理由だった。
実は、この時間は個人の寿命を表していた。ただ、寿命の時間なだけであって必ずしも、その時間まで生きられるわけじゃない。
寿命の時間が長くても、病気や事故、最悪殺人で命を落とすことはある。
当然、時間によって縛られているが、優劣は存在しない。
階級での優劣は存在するが、上流、中流階級でも平均寿命時間に満たない者も多くいる。
だから、誰もが時間を大切に生きていて、下流階級だけが稀に反乱分子を生んだ。
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