あまりにも酷すぎる

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あまりにも酷すぎる

まぁそんな感じで一年が経った。 クラスメイトが話しかけてくることは殆どなく、結果俺も特に何か会話することもなく、つまりぼっちのまま一年が過ぎ去った。 そして残念な事に王道転校生がやって来ることはなく、そしてもっとショックだったのがワンコ会計が高校三年生だったということである。 つまり今年で王道の生徒会は崩れ去るのだ。 幸いな事にその他のメンバーが去年の時点で高二、つまり今年高三なことが救いである。 俺はそれを知った時崩れ落ちた。何故パンフレットをよく読まなかったのかと過去の俺を罵倒した。 一体俺は何のためにこの学園に来たのだ。 そんな感じで最後の方は抜け殻のような生活を送り、俺は今日から高校二年生である。 壇上に立ったイケメン共を去年とは正反対の気持ちで見上げながらボーっとしていた。 トントン 肩を叩かれたので横を見るとそこにはチワワ。 なんだ? 【なんだ?】 ペンとスケッチブックを渡す。 キュッキュッ 【今年の書記に選ばれたから壇上に上がるって】 【ありがとう。教えてくれて】 壇上でイケメン達が何か話しているが、俺が話すことなんてないので何もせず脳内で叫ぶ。 俺の心はハリケーンだ。 そうか、今年の書記は俺か。 よくよく考えたら俺って話せないし、イケメンだし、高身長だし、殆どワンコ書記の条件満たしてるよな。 俺の役割ワンコ書記かよクソッ!
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