転生した

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俺の名は工藤sゴホンゴホン、俺の名は中森桐人。 前世は平凡なオタク。もちろん顔面偏差値は中の中。自覚がないイケメンなんかじゃないから。 そんな転生してしまった俺であるが、死んだ記憶がない。 真っ白な空間に行って神様と対話した記憶もない。 ……………どゆこと? 全くもって意味が分からない。 まぁ考えても仕方がないだろう。 さて、転生者の中でもまぁまぁあるであろう、前世の記憶思い出して情報量の多さに熱出してぶっ倒れるやつ。 俺はソレになった。 もう思いっきりぶっ倒れた。死ぬかと思った。 それでさ、あるじゃないですか、有名なお話が。 天才少女が小さい頃に熱出してぶっ倒れて視覚・聴覚失ってさらに話せなくなった有名人の話が。 あのですね、ソレと似た状況になりました。 眼は見えるんです。 聞こえないんですよねぇ。 聞こえないんですよねぇ。大事なことなので2回言いました。 もうね、まっっっっったく聞こえない。 一応前世の記憶目覚めてるから話せはするんだよ。そこは助かった。聞こえないの前世のせいだけど。 まぁそんなわけでね、まぁまぁ世間から見たら「可哀想な子」なんてレッテルを貼られながらも元気に過ごしています。 ちなみに俺は今15歳です。高校入学が目の前。 ここからが問題です。 俺が生まれたのは超が5個くらいつく大富豪。お金持ち。 そして俺が入学するのは全寮制の男子校。 そして俺はイケメン。 分かるな? そう、俺は気づいてしまったのだ。この世界が王道学園の世界だと。 非王道学園の可能性も無きにしも非ずだが、ソレはひとまず置いておく。 そして俺は一応前世共にノーマルだ。 男と付き合うとか考えられん。 なので気をつけねばならない事が多々ある。 ・不良にはならない。 ・暴走族(不良グループ)には入らない。 ・不良とは関わらない。 ・暴走族とも関わらない。 ・変装はしない。 ・生徒会には入らない。 ・風紀委員にもならない。 ・親衛隊にもならない。 ・親衛隊長にもならない。 ・生徒会と知り合いにならない。 ・風紀委員とも知り合いにならない。 ・親衛隊とも知り合いにならない。 ・親衛隊長とも知り合いにならない。 ・学園長とも知り合いにもならない。 ・王道転校生とも知り合いにはならない。 まだまだ他にもあるがこの辺りが最重要だ。 俺は耳が聞こえなくてぼっちなので最後は問題ない。と思う。 ちなみに入学する学校変えろよと思うかもしれないが、そうしようと画策していたら記憶が吹っ飛んで気づいた時には物語の強制力的な何かで入学が決まっていた。クソォぉ!(血涙)しかも特待生である。何その要らないオプション。
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