人生ハードモード

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人生ハードモード

「___________________」 壇上でイケメン達が演説している(多分)様子を見ながら考える。 これぇ……思ってたよりハードモード? よくよく考えてみると、授業は聞こえないから自分で自習するしかない。 こういう演説も聞けない。 話しかけられても反応できない。 ……いや、メリットを考えるんだ。 アンチが来たときはあの馬鹿でかい声を聞かずに済むと考えれば幾分かマシだ。アンチ限定だが。 ………………………ハードモードダァ(´・ω・`) それにしても耳の聞こえない俺を入学させてくれるって、すごい学校だなぁ。これが強制力か。耳が聞こえなくとも無理矢理入学させて物語を進めさせるって、強制力って結構強引なんだね。 手元のパンフレットを見ながらかっこいい事を言っている(多分)生徒会を眺める。 まず今話している(多分)赤髪イケメンが生徒会長の陽神流翔。 横にいる黒髪イケメンが副会長の黒峰霧斗。まさかの読みが俺と同じ。全然嬉しくない。 チャラチャラしてる金髪イケメンが月宮聖夜。聖なる夜とは思えないほどチャラチャラしてるな。 双子は日向朔と日向望。朔は新月で望が満月を表すらしい。 最後に身長が高いのにぽやっとしてるのが犬神丞。 見た目からして俺様イケメン、真面目イケメン、チャラ男イケメン、可愛い系イケメン、犬系イケメンだろ。テンプレだな。それで犬系イケメンは喋る時に吃ったりするんだ。 「_____」 お? もう終わったのか。 耳聞こえないとやっぱ不便だなー。
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