あとがき

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あとがき

 こんにちは、橘 弥久莉と申します。  この度は『この空の下で君に好きと言いた かった』を読了くださり、誠にありがとうご ざいました(*- -)(*_ _)ペコリ  これより先はネタバレありの内容(言い訳) となりますので、もしこの作品を読んでみよ うかな?と思っているありがたーい読者様が いらっしゃいましたら、回れ右をしてくださ いね。  さて、この物語を書こうと思ったきっかけ からお話しさせていただきますと。実は物書 きのためにエブリスタの運営様が公開してい る「monokaki」というメディアで、映画の 「天気の子」を絶賛しているお話を目にしま して。  『じゃあ、わたしは雷の子にしよっ♪』  という安直な発想から執筆に至ったという 作品でした。そしてこの物語を書こう思った 時にふっと頭に浮かんできたのが、  『僕は兵器じゃない』  というセリフ。その瞬間、ああ、この物語 の裏側に反戦の想いを込めたいなと思ってし まったのです。そんなわけで物語はコロコロ とダークな方へと転がって行きました(汗)  「兵士は最も安い兵器」とまで言われた先 の大戦ではたくさんの命が兵器として扱われ、 多くの尊い命が失われました。人間魚雷や流 線型の車体が新幹線のルーツともなった特攻 専用機「桜花」。片道燃料だけで敵艦に体当 たりをした神風特攻隊も、人間兵器と呼べる かも知れません。『人が人として生きる当た り前の権利』を侵害されてしまうと、このよ うな悲劇が起こってしまう。  だから「僕は兵器じゃない」という言葉は ソラの口から二回言ってもらい、「人が人と して生きる権利を~」という描写にも作者と しての想いを込めさせていただきました。  そしてもう一つ。  この物語に込めたメッセージは『血縁を超 えた家族愛』です。血が繋がっていてもいな くても、家族は心で繋がるもの。その想いを、 ソラと里親子の交流を交えながら描かせてい ただきました。三冊ほど本を読み、YouTube で資料映像を観ただけですが日本に里親制度 が浸透しない理由が色々とわかりました。  これはぜひ伝えたい!と思ったのですが、 一つの物語に二つのメッセージを込めサイエ ンス・ラブ・サスペンスに仕上げるという無 謀なチャレンジは、もしかしたら失敗に終わ ってしまったかも知れません。( ノД`)シクシク…  作者の気まぐれに最後までお付き合いくだ さった読者様には申し訳なく、そして感謝の 気持ちしかありません。  本当に本当にありがとうございました!! これに懲りず、また作品にお立ち寄りいただ けると嬉しいです。読者様との素敵なご縁を いただけましたこと、心より感謝致します。
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