新しいページの、

11/12
前へ
/12ページ
次へ
 光永が自分の事を"なんか"って言うたびに棘が刺さるみたいに心臓が痛くなる。  多分きっと…光永もそうなんだ。 「光永、俺はありのままの光永が好きだよ」 「ありがとう新田、私だってそうだよ…」 「…ん」  ここで泣くなんて、カッコ悪いったらないな。  頭を撫でてくれる光永の手が優しくて、俺は暫くそのまま俯いていた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加