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3年前、中2の時にクラスの女子に告白された事がある。
慌てふためく俺に
『あぁーヤバ待って、無理無理。オッケーとかしないでよね、嘘だし。これ罰ゲームだから。私がさ、新田の事なんて好きになる訳ないじゃん』
笑いながら彼女はそう言った。
俺は平気なフリして笑ってたけど、それなりに傷ついた。
…でも、仕方ないんだ。
俺の右目の脇には難治性の茶色い見苦しいアザがある。
年齢を重ねるごとに周りはこれに触れない様になった。
でも視線は感じる。
そのあからさまで中途半端な気遣いに反比例する様に、惨めな気持ちは募っていった。
今じゃもう、死にたいくらいに恥ずかしい…まさに汚点だ。
髪を伸ばして隠してもダメなんだ。
だってこれはここにあるから。
どんなに隠したってここにあるから。
みっともない。汚い。気持ち悪い。
みんなのキレイな顔が羨ましい…
俺は俺が嫌いだ。
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