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 はしごを登りきると、お外に出られた。  出てすぐのところに、たくさんのトラックがとなりっこどうしで並んでた。  「3」、「4」、あ、「1」のトラックだ!  まるで魔法にかかったみたい。足も体もとっても軽くなった気がして、ぼくは「1」のトラックの荷台まであっという間によじ登った。  だけど中には誰もいなかった。  「ミミィ、みんな」  みんなぼくをおどろかそうとして、隠れてるんじゃないか。そう思って声をかけたんだ。  おひさまがお顔を真っ赤にして、山の向こうへ隠れようとする頃まで待ってた。  そのうちおじさんがトラックに乗ってきて、僕をおいて行っちゃった。     ぼくはまた荷台から落っこちた。
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