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いちばん古い思い出の中で、ぼくはせまくて暗い部屋にいた。  ホコリがふわふわ遊んでる部屋だ。  足の細い棚がたくさん並んでいて、その上からロボットの子や恐竜の子がこっちを見下ろしていた。  「あら、今度はくまのぬいぐるみさんね」  とっても可愛い声にうっとりして、振り返るのがすこし遅れちゃった。  そこにいたのは人形の女の子。大きな目はお月さまみたい。髪の毛は金貨の色、きっと触るとぼくの体よりもふわふわなんだろうなぁ、と思った。  ごあいさつしなくちゃ。
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