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 おもちゃ同士だと、本当に大切な友達になれないのかな。ざんねん。  「どうすれば、”もちぬしさん”に会えるのかな」  「まずは、”てんごく”へ行くことね。とっても暖かくて、良いところだと言い伝えられてるわ。きっと、わたし達一人ずつぴったりの人がいるはずよ。それまでは…体をキレイにしておくことね」  ここ、汚れてるわよ。と言って、小さな手でぼくのほっぺたをはらってくれた。  「まあ、あなたの毛皮、とってもふかふかね!あったかい。ずっとこうしていたいわ」  ぼくはよく、くまのくせにツメもキバもないことでからかわれるんだ。みんなみたいにすごい特技はない。  ビーモは目からビームを出せるし、レックスの口にはギザギザの歯がびっしり並んでる。  ぼくにあるのはふかふかの体だけ。ミミィだけはそれをほめてくれたんだ。  
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