3人が本棚に入れています
本棚に追加
おもちゃ同士だと、本当に大切な友達になれないのかな。ざんねん。
「どうすれば、”もちぬしさん”に会えるのかな」
「まずは、”てんごく”へ行くことね。とっても暖かくて、良いところだと言い伝えられてるわ。きっと、わたし達一人ずつぴったりの人がいるはずよ。それまでは…体をキレイにしておくことね」
ここ、汚れてるわよ。と言って、小さな手でぼくのほっぺたをはらってくれた。
「まあ、あなたの毛皮、とってもふかふかね!あったかい。ずっとこうしていたいわ」
ぼくはよく、くまのくせにツメもキバもないことでからかわれるんだ。みんなみたいにすごい特技はない。
ビーモは目からビームを出せるし、レックスの口にはギザギザの歯がびっしり並んでる。
ぼくにあるのはふかふかの体だけ。ミミィだけはそれをほめてくれたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!