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でも、三十分以上考えたところで、良い考えなんて浮かばなかった。
受付の列は少しずつ減っていく。みな、模擬戦闘フィールドの端に設けられた飲食スペースで自由に飲み食いしている。うらやましい。目の前にごちそうがあるときほど、みじめになることなんてない。
(結局、使わずに終わっちゃうのかな)
アタシは胸ポケットから、謎の男から買い取ったペンデュラムを取り出した。
水晶の透き通るキレイさに少しだけ心が和らいだけど、問題の解決には遠く及ばない。
(どうしたもんかな。一緒に試験を受けてくれる人はいるだろうか)
「……いないだろうなぁ」
アタシはもう一週間風呂にも入ってない上に、働きづめだったから汚い見た目だ。
獣人にはありえない青い毛並みにひ弱な体つきで、仲間にしたいという人はいないだろう。
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