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「絶対に言っちゃ駄目だよ?」
と、目の前の双子の幼なじみは言った。
「えっと、それは俺と付き合うって事?」
「そうだよ。私、篤志の事がずっと好きだったの…」
いや待てよ、とすぐ思った。
俺が好きなのは…
「果穂?篤志が好きなのは」
「ち、違う!」
「そうだと思ってたんだけど、違うなら良かった!姉妹で気まずくなりたくないし」
そう言い、姉の菜穂は笑った。
「それじゃ!」
「え…あ、うん」
菜穂の後ろ姿を見送り、俺も家に帰ろうとした。
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