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「放課後、ちょっと話したい」とスマホに連絡が来たから、何かと思えば…告白とは。
「はぁあああ…どうしよう」
菜穂と果穂とは母親同士が友達でよく3人で遊んでいた。
中学校に上がる頃には遊ばなくなったけれど、学校も一緒だから見かけてはいた。
まさか高校まで一緒だとはあの頃思わなかったけれど。
恋心に気がついたのは、中学2年の時に周りが「菜穂と果穂だったら、付き合うなら果穂が良い」と噂をしていたからだ。
「俺の方が果穂の事知ってるし」という謎の嫉妬感と優越感を感じてしまい、意識するようになった。
日が経つにつれて「好きだなぁ」とか「一緒に居たいなぁ」と自分の気持ちに気付いたんだ。
姉の菜穂は誰とでも仲良く気軽に話せる明るい女の子で、それに対して妹の果穂はもの静かで控えめな女の子。
顔も髪の長さで見分けていて、恥ずかしながら俺も未だに見分けられない事がある。
見分け方と言えば、果穂の左の首筋には星型の痣があって「見られたら恥ずかしい」と痣をいつもロングヘアの髪で隠している。
とにかく守ってあげたい…と思える女の子なんだ。
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