25人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「そうね。だけど、決戦の時はワタシもついていくから安心して!」
「助かる。正直、俺だけだと無理がありそうな件だからな」
すると、栄策は龍彦の肩に手をおいて、こう言った。
「いったでしょ?ワタシにできることがあったら手伝うって♪…あ‼決戦の前に会長に報告にいかないとね~」
「あぁ…苦しいぜ…。だけど、報告するって約束したから…栄策も一緒にきてくれないか?」
「もちろん」とニコッとしていうと、龍彦の背中をポンと叩いた。
「ワタシがいないと会長とお話できないからね~笑」
「確かにそうだな…。てか、なんで霊感とか霊力あんの?」
龍彦からの鋭い質問に、栄策は耳打ちした。
「それはね…ひみつよ♪」
「秘密かよ」
じれったくしてくる栄策に、ややイラっとしつつも、栄策に窓際部署に同行してもらうことをお願いした。
「窓際部署にいくときは、少し早めに声かけてちょうだいね〜。できれば翌日休みの時がいいわね」
「わかった。そろそろ休憩時間が終わるんじゃねーの?」
栄策は腕時計を見て慌てて社長室を出て行った。
前回、智則が栄策に憑依して喋ったことはリアルだった。
今度はこの前みたいに、短時間で話が終わるとは思えない。
智則にどんな顔をして会えばいいのか、龍彦は書類と写真をまとめながら、智則と再会することだけで頭がいっぱいになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!