第三章 いつも笑っているやつに気をつけろ

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それはちょっとした事故だった。 まだ平隊士に紹介していない、大部屋が空いていないという理由で数日斎藤の部屋に荷物を置かせてもらっていた神城は着替えに困っていた。 「ふぁ‥。どうしようかな~人来たら困るしなー。いや、ここは(かなどめ)」じゃなかった、神城梅夜!着替えまーす。」 無駄にでかい独り言を言いながらさらしだけになったときだった。 「神城ー?夕餉だ。」 「入るよーって言っても俺の部屋だけど。」 土方と斎藤の声がした。 急いで隠すものを探すも時は遅し。 「え…、お・・・おおお女ア!?」 「え、まじか。女の子だったんだ。」 土方の叫び声と斎藤の脳天気なつぶやきが屯所に響き渡った。
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