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「う~ん・・・。」
暗い部屋でまどろみながら寝返りを打つ。不思議なことに頭も体も重くない。
「目、覚めちゃったか?今2時。」
───駄目だ。頭と体は軽くなったけど、幻聴が・・・風凛くんの王子声が聞こえる。明日・・・今日か・・・仕事休みたいな。でもお酒飲み過ぎて仕事休むなんてだらしないの絶対嫌だ。朝まで寝たらよくなるかな。
もう一度寝ようとすると同時に唇に温かく柔らかいものが押し付けられ、反射的にガバッと起き上がる。
「!!!」
───風凛くん!?
まるで何事もなかったかのように風凛くんがそこに横たわっている。
「どうした?昨日帰ってから疲れて寝ちゃったし、今から、さ・・・。」
風凛くんは私を抱き寄せてベッドに寝かせると起き上がり、私に覆い被さって唇を塞いできた。
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