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「おれさ、スイーツバイキング行ってみたいんだよな」
佐々木君のホットケーキはあと四分の一くらいになっていた。
「行けばいいじゃない」
「高校生の男子が一人でとか入りにくいじゃん」
「じゃあ、友達誘って行けば」
「おれの周りの奴、甘いもの苦手なんだよなあ。仮に行ってくれたとしても男子だけだとなあ。スイーツバイキングに男子が堂々と入れるようになった時、世の中男女平等になるんじゃないかな」
その言葉に思わず笑った。佐々木君もそんなことを気にする人だったのか。
「私で良かったら一緒に行こうか」
「本当?やった。益田さんに話して良かった」
「お腹空かせて来てね」
「もちろん」
私たちは笑いあった。
その時、私は、揺らぐことのない幸せを感じた。
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