1人が本棚に入れています
本棚に追加
慌ただしく到着すると、社長は涼やかな顔で言った。
「おはよう、遅い。
蓮、前にも言った。お前は、行動が遅い。
時間に遅れると言うことは、商談に失敗すると言うことだ。何度言えばわかる。」
「すみません。」
蓮の顔は強張っている。
頭を少し下げたまま、怯えた目になっている。
「華、お前にも言っておく。時間に1分も遅れるな。
時間に遅れると言うことは、商談に失敗すると思え。相手はほとんど外国人だ。言葉が曖昧になることもある。そんな相手との商談は時間にルーズな奴はいらない。いいな。」
「はい。」
返事はそれしかない。
昨日のアクセサリーは、目立って嫌味に光っている。
こんなもの貰わず、やめればよかったと思った瞬間だ。
最初のコメントを投稿しよう!