己を守る術

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「華、社長に余計な事を聞くな。 この店だからいいけど、外出たら口を閉じろ。」 聞かれた。いつもの蓮ではない。 怖くて顔が見れない。 「わかればいい。」 社長をチラ見すると、ほくそ笑んでる。 ちょっとイラつく。 「さてと、これに決めていいんだな。 一度決めたら、返品は効かない。 手に取った瞬間からお前の相棒同然だ。 無くしたり、手放したりするな。 わかってるだろうが、使い方を間違うと自分が死ぬことになる。いいな。」 もちろんです。 スッと背筋が伸びた。 「聞いてんのか?返事はないのかよ。」 「へい!!もちろんです!!」 あの、その、やっぱりと言うか、刃先が自分に向いている。 「なぜに、その向きで、手、渡し、ですか?」 「お前が返事しないからだ。」
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