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背の高い社長、見上げたくない気持ちにさせる。
これまでも、時々、彼の眼光に寒気が走る事があった。
私達に向けられたその冷たい眼差しは、お前らもこんな風になりたいのかと聞かれているように感じる。
殺やれている側に対する眼光とはまた違う。
もしかしたら、社長は誰のことも信用していないのかもしれないと思ってしまう。
「華。」
「はい。」
「わかったか。」
はっとして顔を見た。
「それでいい。
華、何時も俺の顔を見ろ。いいな。
例え、恐怖を感じようが必ず俺の顔を見るんだ。
今日みたいな態度は死ぬことにもなる。
顔を逸らすな。いいな、わかったな。
顔を背けた方が負けだ。
相手など、熊だとでも思えばいい。
出会ったら目を逸らすな、いいな。」
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