己を守る術

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体が震えた。 でも、言われた通りに社長から目は離さないようにした。 震える。震えるが増す。 「ビビるな。俺はお前に手荒なことはしない。 必ず約束する。 お前に何かする時は、お前を始末する時だ。 これを受け取ったら俺とお前の永遠の誓約の始まりだ。」 震えがピタリと止まった。 スッと何か体に入り込んだ感覚に襲われた。 「このナイフは持たなくていい。 俺の手首を掴め。」 躊躇わず、社長の手首を掴んだ。 「いいから、もっと強く握れ。」 力一杯握ると、握ったところが急に熱くなった。 「お前を守ってやる。 その代わり、お前はあいつらと同じ仲間 俺に取ってお前らは弟分だ。 華は女だがな、特別だ。 約束しろ、裏切るな。 裏切った時、お前は終わりだ。」
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