己を守る術

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「武器はスタンガンに変える。 俺の女か、蓮の女になるだけだ。 でも、お前はこっちが合ってると思ったんだ。 狩られるオヤジを平気で見ていたからな。」 生唾を飲み込んだ。確かに見た。 怖くて堪らないのに目が逸らせなかった。 初めて見た血だらけのオヤジに、怖くて堪らないはずなのに、ザマアミロと言う気持ちもあった。 しかも、心の何処かで笑っていた。 それを見抜かれたと言う事? 「お前次第だ。」 もう一度、社長の顔を見た。 冷たくない。冷ややかでもない。 笑ってもいない。ニヤリと口角が上がった。 「やめません?」 「あははは!! その疑問系は何なんだよ! 怖くて当然だ。気にすんな!」 蓮の手が私の頭に乗って 「弟だわ、弟! ウケる、あははは!!」 ぐしゃぐしゃと髪を撫で回す あー、こんなの、意味が飲み込めない。
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