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想像してみた。人を殴ったり、この用意された凶器で人を傷つける想像。
現実にそうなれるかと言ったら、無理だと思える。
「おーい、遅い。」
「あ!ごめん!」
慌てて出て行くと、
「考え事はあとにしろよ。
俺もさ、任務なわけよ。
そのためにここに来たわけだから。
社長に今日の報告もする必要があんの。
わかってる?また、怒られるから。
俺も新入りなの。だからさ、頼むよ。
兄貴達に笑われるから。」
呆れていると言うか、焦っていると言うのか
仁王立ちで言われてしまった。
「まあさ、嫌じゃないからだよな?」
確かにそうだ。嫌じゃない。
「いちいち考えるな。俺も同じだから。
社長の七不思議だから。変な人なんだよ。
めちゃくちゃ男臭いのに、ふとすると別人。
兄貴達も言ってた。いちいち考えるなって。」
「わかった。」
「華も、変わってるわ!」
大きなため息。
私?変わってるの?
「だから!考えるな!」
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