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窓がないこのトレーニングルーム。
何階建てかのビルの一室に、大きな看板があるわけではないので、プライベートのトレーニングルームなのかと思える。
密室と言えるこの部屋、また戸惑いを覚える。
「わかってるだろうけど、もうやめれないから。
社長はしつこくはしないけど、かなりお前の事を気に入ってるの。理解できる?」
わかったような、わからないような。
気にいられて悪い気はしないけど、何のために私ひ引き入れたのか。
しかも、ナイフを持たせると言うことは、誰かを傷つける事があると言う事。
男でもない私に、何をさせる気なのか。
「はっきり言っておく。
社長は華に女を求めているわけじゃない。
別にゲイじゃないし、オネエでもないから。
変な誤解すんなよ。」
それはわかっている。
見ればわかるもん。
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