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「蓮は、どうしてなの?」
「俺?同じだよ。
俺も見てたんだ、華みたいにね。
社長に悪態ついたオヤジがあんな風にね。
気に入られたと言うんだろうな。
ぶっちゃけ、めちゃくちゃ怖いよ。
でもさ、だんだんわかってくる。
昔みたいな世の中じゃないんだよ。
ここも、どっかの国と似たようなもんさ。」
蓮は、私みたいに若いわけではなかった。
年齢的には10上でもおかしくない。
若く見えるだけの大人だとすぐわかる。
でも、親ほど歳を取っているわけではない。
「俺さ、めちゃくちゃ素行も悪くて、女癖が悪くて遊び放題だったわけ。
でもさ、女で遊んでもつまんねーと思った時に社長に出会った。」
すごい、ペラペラ喋ってる。
「俺のこといくつだと思ってんの?」
あゝ、やっぱり見透かされてる。
「華は20歳?」
もうすぐ21です。
「もう30なんだよね。
社長も同い年。若く見える?」
そう、見えます。やっぱり年上。
「覚悟するんだな。多分、弟扱いだよ。」
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