7人が本棚に入れています
本棚に追加
ふと社長の顔が浮かんだ。
何だか笑っている気がした。
「さてと、おしゃべりは終わり。
これを手首と足首に付けて。」
渡された物、マジックテープの付いた錘。
「こんなのつけるんですか?!」
「そう、その細い腕、何もできん。
軽いトレーニングから。」
渋々取り付ける。重くて取り付けるのも楽じゃない。
「貸せよ。この程度もダメなの?
これ以下ないんだよ?
しかも、華が女だから特別に用意したやつ。
力なさ過ぎだ。予想以上に弱過ぎ。」
女だからって言うのに、弱過ぎって何なの。
やりたくなくなる。
あっという間に取り付けられた重みで、腕なんて全く上がらなくなった。
脚もまるでお年寄りみたいな気分だ。
最初のコメントを投稿しよう!