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この男、素性は聞かないことにした
どっかの会社の社長、それで十分だった
全身、高級ブランドで身を包み
腕時計はいったいいくらなのか
身の毛がよだつほどの想像できる値段に
聞かない方がいいと思ったからだ
お付きの男達は3人
3人とも体を鍛えついる
一筋縄では勝てない男だ
あの太った男、立ち向かうも一撃だった
空振りする姿に笑った
その笑出すタイミングが、この社長と同じだった
「お前、名前、何?」
社長は背が高い
見下ろすその目は冷たい
でも、悪意は感じなかった
でも、蛇のようなその目に黙った
「まあ、いいか。
お前、今日から華、華って呼ぶから。
毎週火曜日10時、ここに来い。
来る?来ない?
来るなら今から行くとこ、連れてく
来ないなら、これで終わり
悪いようにはしない。
これを見たからって何もないし、安心しろ。」
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