【エピローグ】

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【エピローグ】

・ ・【エピローグ】 ・  目覚めたあと、最初に来てくれたのは加藤先生と、佐伯さんと荒川さんと、何故か三幸くんがいた。  三幸くんは私の前で大泣きして、どうすればいいか分からなかったけども……じゃなくて、 「私のために泣いてくれてありがとう。嬉しいよ」  と言うと、三幸さんはなおさら深く涙をボロボロ流してしまった。  それを何だか加藤先生と佐伯さんと荒川さんが微笑ましいって感じに見ていて、何だろうとは思った。  私はその後、経過観察として一週間目を覚ました(治った)まま病院で活動した。  両親は一回だけ来てくれたけども、正直素っ気ない感じだった。  でもそれはもう大丈夫、私には、外の世界があるから。  ついに登校の日、佐伯さんと荒川さんがわざわざ迎えに来てくれた。  一緒に教室へ着くと、すぐさま三幸くんが嬉しそうに話し掛けてくれた。  何で三幸くんが急に私と距離が近くなったのかは分からないけども、すぐに仲良しになった、なんてね、分かるよ、分かったよ、卒業式の日に。  私は三幸くんから告白をされたのだ。  でも私はまだ恋愛とかは分からなくて、友達として三幸くんと一緒に居たいと伝えると、 「そっか! そうだよな!」  と快活に笑ってくれたけども、少し悲しそうな瞳をしていたことが何だか脳から離れない。  勿論、次の日以降からも普通にLINEしているし、いつも通りなんだけどね。  私は地元の高校に無事進学できて、タケルくんと同じ高校に通うことになった。  時折、私とタケルくんは宝船に行って、弁財天さんの事件解決のお手伝いをしていたので、交流は全然あって、同じ高校行けたらいいねって話をしていた。  私は中学校からの友達、佐伯さんとも、荒川さんとも、三幸くんとも、そしてタケルくんとも同じ高校で、さらには同じクラスになれてすごく嬉しい。  こうやって外の世界がどんどん広がっていけたらいいかな、って思っている。 (了)
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