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波瑠は、着いた総合病院の産婦人科で、検査を受けた。
結果を聞くまで、ドキドキしながら、検査室の前で待っていた。
渋谷課長も付き添ってくれていたが、緊張した表情だった。
産婦人科の医師が、出て来た。
「子供はどうでしたか? 何ともありませんでしたか?」
渋谷課長が、息せき切って訊いた。
それに対し、医師は、笑顔で答えた。
「ええ。赤ちゃんは無事ですよ。健康体です」
「良かった……」
波瑠と渋谷課長は、安堵のため息を吐いた。
「あれ? 県庁の渋谷さんではありませんか?」
そう、後ろから声を掛けられて、波瑠と渋谷課長は振り向いた。
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