渋谷課長

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渋谷課長

fe32b065-0b1f-45bd-a00c-c32ee65acf60 そこには、温厚そうな中年男性が立っていた。 「ああ、坂上さん、、」 渋谷課長は、言った。 その坂上という男性は、渋谷課長と波瑠を見て、驚いたように訊いた。 「今、さっき、ニュースでマンション火災があったって、、どうも渋谷さんのマンションじゃあないか、と心配してたんですよ」 波瑠は、渋谷課長に訊いた。 「あの、、こちら、どなたですか?」 渋谷課長が、答える前に、男性が、言った。 「渋谷さんにお世話になっている、商店街の会長をしている坂上と言います」 渋谷課長は、都市計画課に勤めているので、商店街の土地計画にも関わっていた。 煤だらけの二人を見て、坂上さんが、気の毒そうに言った。 「渋谷さん、焼け出されてしまったんですね、、でも、ご無事なようで良かった、、しかし、住む所がなくなってしまったのでは?」 そうだ、、。 波瑠は、途方に暮れた。 これから、どうすればいいのか、、。
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