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ぼくのお父さんは、アイ・ハート産業という会社で部長をしています。自分で他の会社へ出かけて取引をしたり、新人社員の指導をしたり、とても忙しい毎日です。でも、休日はぼくと公園で遊んだり、家でゲームをして遊んでくれたりします。疲れているのにぼくと遊んでくれて、本当に感謝しています。
ぼくの家の玄関には、いつも黄色いバラが飾られています。お母さんが大好きな花なのだそうです。この花のことをお父さんが話してくれたことがあります。
お父さんとお母さんが同じ会社に勤めていた時、お父さんと一緒に働いていた人が、お母さんの好きな花を教えてくれたそうです。この人のことを話すとき、お父さんはとても懐かしそうな顔をします。「とても大事な仲間だったんだよ」といつも言っています。
この人は会社で大きな事故があって、ぼくのお母さんが命を落としそうになった時に命がけで助けてくれたのですが、その時に行方不明になりました。この人がいなかったらぼくは生まれていなかったと思います。だから、ぼくにはお父さんが二人いると思っています。
ぼくの名前もこの人からとったのだと教えてもらいました。家の玄関にいつも飾っている黄色いバラの花言葉は「真の友情」です。きっとお父さんにとって大切な友達だったので、この花を飾っているのだと思います。
ぼくは、二人のお父さんが大好きです。
4年A組 斉場徹夫」
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