2.AI☆ハート

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 徹夫に向けて、参加した父兄からひと際大きな拍手が送られる。知り合いのお父さんも目を潤ませて智久の肩をポンと叩いた。  智久は涙が止まらずに目頭を押さえる。アイツに似て人を思いやれる優しい子なのだと思った。  妻の笑顔と黄色い薔薇、そしてキンと響く甲高い「斉場サン」という声を想い浮かべながら。 〈了〉
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