醜い王国
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醜い王国
この国がまだ、「普通」の国だった頃、ある美しい少年はひどいいじめにあっていた。 「生まれつき容姿が良ければ、それだけで俺たちより得をしている」 「無口で面白くないくせに、女にモテるのはお前だ。不公平だろ」 「彫刻みたいで、きもちわるい」 少年はそんな言葉を浴びせられ、鏡を見る度に吐き気がするようになった。自分の顔が嫌いで仕方がなくなった。
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