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そして、ある者がこう言い出した。
「生まれつき得をしてきた美しい者が報われ、生まれつき苦労してきた醜い者が報われないのはおかしいだろ!人の痛みのわかる、醜い者が頂点に立つべきである!」
皆はそれに激しく賛同し、それほど時間が経たないうちに地位はひっくり返った。
もちろん、 貴族や王族は、見るにも堪えない者達で溢れた。
しかし、いつの間にか玉座に座っていた、突然現れた王だけは、ずっと仮面をつけていて、全く顔が分からなかった。
だが、不思議と仮面を外せと言うものは多くなかった。
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