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隣国の王
隣国には、嶺麗しい王がいた。
元々は「醜い王国」がまだ「普通の王国」だった頃の国民だったが、美貌と才で大きな国を瞬く間に築いた。
その王は皆から慕われ、美しい妃を娶っていた。
その爽やかで美しい容姿にちなんで、その王は「桜の王」と呼ばれていた。
だが、「仮面の王」とは対立しており、いつしか両国の間で争いが勃発した。
桜の王はいつも、
「あの薄気味悪い仮面の王の首を取ってこい。顔が見てみたいものだ」
と言って、高らかに笑った。
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