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それから僕たちは、毎週水曜日と日曜日、同じ時間に一緒に星を見るようになった。
「ねぇ、光くん、光くんは将来何になりたいの?」
「僕は天文学者になりたいんだ」
「うふふっ、やっぱりそうだよね。星を見てる時の光くんは、凄くイキイキしてるもの」
「そ、そう?」
「人は死んだら星になるっていうでしょう?私たちも死んだら星になるのかなぁ。もし、そうだとしたら……光くん」
「ん?」
「もし、私が死んだら、見つけてくれる?私の星」
「え・・・」
「うふふっ、冗談よ。ごめんね、困らせちゃって」
冗談?さっきの表情は、冗談とは思えないほど真剣そのものだった。
でももう、いつもの笑顔に戻ってる。
何故だろう。僕の心はものすごく騒ついて、その後もずっと騒ついたままだった。
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