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 ガラガラガラ! 「優、騒がしいけどどうしたの?」 「姉ちゃん!」  やっぱり来てくれると思っていた。俺がピンチの時はすぐに駆けつけてくれる姉ちゃん。口論も喧嘩も強く、色々なことから俺を守ってくれる。 「優のお姉さん? 知らないけど、どっか行ってくれませんか?」 「来ないでください、邪魔です」  レイラとアリサは姉ちゃんに冷たい対応をしているが、そう強気でいられるのも今のうちだろう。 「あんたたち、優に手を出すようなら空手黒帯の私が黙ってないよ」 「「く、黒帯……!?」」  姉ちゃんの言葉に、二人は一斉に恐れおののいた。 「ご、ごめんなさいー!」 「もうまさくんには手を出しませんー!」  二人はそう言うと、慌てて部屋を出ていった。 「……姉ちゃん、ありがとう」 「いいのいいの、さ、リビングに行こう。ご飯冷めちゃうよ」 「あ、そっか」  レイラとアリサのせいですっかり忘れていたが、夜ご飯ができたいたのだ。一段落ついてお腹も空いたし、家族で団らんでもしながらゆっくり食べるとするか。 「でさぁ、優」 「何? 姉ちゃん」 「どうして私の存在を消したの?」
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