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「優、ご飯の時間だよー」
リビングからお母さんの声が聞こえてきたので、俺は持っているスマホの画面の上の方を見て時間を確認する。
午後八時であることがわかると同時に、俺のお腹が「グゥゥウウーー」と鳴った。いつの間にかお腹を空かせていたようだ。
俺はスマホを閉じて机の上に置き、椅子に座りながら大きく伸びをした。
「ねぇ」
「ひぇえ!」
いきなり耳元で女性の声が聞こえたため、部屋に誰もいないと思っていた俺はすっとんきょうな声をあげてしまった。伸びをしていた体が後ろにのけぞる。
ガタガタ、ガタン! ゴトン! ガタン!
俺は格好悪く椅子から転げ落ちた。
「いてて……」
俺は痛さと恥ずかしさで、頭をかきながら上を見上げる。そこには、腕を組んで仁王立ちしているセーラー服の女性がいた。
どういうことだ? どうして俺の部屋に知らない人がいるんだ? 俺が部屋に入ってから部屋のドアが開く音はしなかったのに、どうやって俺の部屋に入ってきたんだ?
色々聞きたいことがあったが、先に質問してきたのは女性の方だった。
「どうして私の存在を消したの?」
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